住宅空間に大切なフローリング!!
失敗しない無垢フローリングの選び方とは?!

フローリングは、内装印象に大きく関わる大事な建材のひとつです。なので、フローリング次第で部屋の印象は大きく変わります。床材を無垢フローリングに変えるだけで、室内に風格が生まれて住み心地良い空間が仕上がります。ここでは、そんな無垢フローリングの選び方についてお届けします。

無垢フローリングに使用される樹種とは?

2タイプの樹種がある

無垢フローリングに使用される無垢材の種類には、広葉樹と針葉樹の2タイプの木材があります。各樹種にはそれぞれに特性があり、性質や素材の顔付きにも個性が光ります。広葉樹は、ハードウッドとも言われており、素材が重く堅い樹種になります。なので、強度が高く傷付きにくくなっており、素材に安定感があります。欧米では床材として広く採用されている木材です。また、針葉樹は、ソフトウッドとも言われており、素材が軽く柔らかい樹種になります。なので、軽量で扱いやすくなっており、窓枠や建具にも採用されています。日本では昔から床材に採用されている木材です。

① 広葉樹の樹種

ナラ

ナラは、よく床材に採用される樹種です。重くて硬い素材なのでフローリングに最適な木材で、土足使用も可能です。大きくハッキリとした木目なので、塗装してもナラの木目はハッキリ分かります。見た目に高級感が漂い、和風・洋風どちらの住宅にも馴染む素材になっています。

タモ

タモは、白っぽい素地と濃淡のある木目が特徴です。主に、ナチュラルな空間やモダンな空間との相性が良い素材になっています。

バーチ

バーチは、硬くて安定した素材なのでフローリングに最適な木材です。薄い木目で主張が控えめなので、フローリングの印象はスッキリします。素地は、淡い黄色に薄ピンクがかった色合いになっており、洋風なナチュラル空間にピッタリです。

ウォールナット

ウォールナットは、見た目に高級感があり落ち着いた印象の木材です。欧米ではよくフローリングに採用されており、張り方、色合い、光沢感などに品があり、センスを感じるフローリングに仕上がります。

メープル

メープルは、硬くて傷が目立ちにくい木材です。木目が控えめながら明るい色合いが特徴で、シンプルな空間を好む方に人気があります。

チーク

チークは、船の甲板に採用されている木材なので、耐久性や耐水性に優れた木材です。また、虫が付きにくい素材の特徴があります。

② 針葉樹の樹種

ヒノキ

ヒノキは、日本で古来より建築に採用されてきた木材です。床材にも広く使われており、現在でも人気のある木材の一つです。ヒノキ特有の爽やかな木香、耐水性や強度が高い事が特徴です。素地は白っぽく控えめな木目なので、和風住宅とも相性が良い事はもちろん、主張しないデザインはどんな住宅にも馴染む素材になっています。

スギ

スギは、建築材料の柱や床材に広く採用されており、足触感が良く、夏はサラッと冬は温かく感じる素材が特徴です。素地は白と赤い部分が混ざっており、節があります。木の風合いを感じる模様で、和風住宅やナチュラルモダンな空間とも相性が良い木材です。柔らかい樹種なので傷付きやすい点もありますが、それも天然の木ならではの風合いの一つとして楽しむ事ができます。

パイン

パインは、マツの木になりますが、柔らかく加工しやすい木材です。フローリングを歩いた際に、柔らかさが心地良く優しさを感じます。なので、日頃から素足やスリッパ無しで過ごしている方にはオススメです。素地は淡い黄色で赤い節があり、カジュアルな雰囲気の空間にピッタリな木材です。

無垢フローリングを選ぶ際の基準とは?

無垢材の色で選ぶ

フローリングの色と言うのは、部屋全体の印象を決める重要な項目になります。空間印象を決める大事な箇所なので、自分が望む雰囲気に合った木材カラーを選ぶ事が大切です。例えば、ウォールナットなどの濃いカラーの無垢材は、塗装しても仕上げの色味はさほど変わりません。しかし、スギやヒノキなどの濃いカラーの無垢材は、塗装方法によっては印象をガラリと作り変える事も可能です。なので、このような事を考慮しながら空間にマッチすり無垢材を選ぶのがポイントです。

無垢材の硬さで選ぶ

無垢材は木の種類によって、素材の硬さが大きく異なります。ある程度硬くて耐久性のある木材を希望の方であれば、広葉樹の無垢材がフローリングにオススメです。色合いも濃いものから優しいものまで色々ラインナップがあるので部屋の雰囲気に合った無垢材を選ぶ事ができます。また、足で踏んだ時の心地良さ優先した方であれば、柔らかな針葉樹がオススメです。針葉樹は木香が良い素材が多く、ゆっくりと落ち着ける空間の床材に最適です。

無垢フローリングの塗装を決めるポイントとは?

2タイプの塗装方法がある

無垢フローリングの素材を活かすのであれば無塗装が一番良いのですが、日常的に汚れやシミなどをフローリングに付きにくくするには塗装して保護する事がオススメで。また、自分好みのフローリングにする為に塗装する場合には、何の塗料が良いか迷うところです。基本的に無垢フローリングの塗装には、2タイプの塗料が使用されているので、好みのタイプを選んで塗装を行いましょう。

ウレタン系塗料

ウレタン塗料と言うのは、木材表面に塗膜を作るタイプの塗料になります。この塗料を施す事で、水や油に強くなるので日頃の手入れも楽になります。その反面、無垢材の木の風合いが少し弱くなります。

オイル系塗料

オイル系塗料と言うのは、木材内部に塗料が浸透していく塗料になります。植物系樹脂からできている自然素材の塗料として人気があります。無垢材ならではの木の風合いを損なう事の無い塗装方法で、半年に一回程度のペースでメンテナンスしていくと、綺麗で美しいフローリングを保つ事ができます。

塗料を選ぶポイント

無垢フローリングの塗料を選ぶ際には、フローリングの耐水性、汚れ、風合い、メンテナンスの方法など確認した上で、最適な塗料を選ぶ事が大切です。自分で判断が付かない場合には、塗装業者や床材の専門家に相談するのもオススメです。

無垢フローリングの良さとは?

適度な弾力性と柔らかさ

無垢材の種類にもよりますが、フローリングを歩くたり座ったりした際に、木材の弾力性や柔らかさを体感できます。特に、無垢材の中でも柔らかい素材が多い針葉樹は、歩行時の踏み心地や弾力感が快適で、とても心地良く感じられます。

天然素材の風合いの良さと経年変化の楽しみ

無垢材ならではの天然素材の風合いの良さはもちろん、外的要因によって無垢フローリングも経年変化します。木材に赤みがかってきたり、黄みが強くなってきたり、濃淡のコントラストが強くなってきたり、樹種によって変化が様々に見られるようになります。なので、こうした経年変化を目で感じて楽しむ事ができるのも魅力です。

木香の良い香りが漂う

無垢材の木香の香りは、ふんわりとほのかに木の香りを感じられ、とても気持ちの良い気分にさせてくれます。外出から帰宅した際には、扉を開けた瞬間にほのかに香る木の匂いに、安らぎや癒しを感じる事ができます。

保温・保湿効果

天然素材であるからこそ、保温効果と保湿効果を発揮するのが無垢フローリングです。冷暖房の持続性が良くなり、冬は人の熱でもフローリングの温かさを感じる事もでき、夏は冷房持続が良いなり冷気を留めてくれます。